フライに関する色のバリエーションと釣果の関係は、非常に難しいテーマだと思います。
下記の写真はすべて、イントルーダー、ダーティーホーの考案者の一人であるジェリー フレンチ本人がタイイングしたものです。
(私の大切なコレクションの一つです)
色のバリエーションや質感等を参考にしております。
昨年はいくつかの色をメインで作成してました。
黒&紫、白&ナチュラル色!!
先週末は、オレンジを基調とした全長7cmのやや小さめのダーティーホーを
作成してみました。
ルアーの世界で有名な「カラーシフト」によると、オレンジの効果は、
川や水が濁っている状況下で水中で光が最も深くまで届く色とのことです。
また、エド・ワードもFly Fisher 2012 12月号で、オレンジは、(深みのあるオレンジの果肉のような贅沢な色のオレンジ)川が4~6フィートの透明度で深いエメラルドグリーンの色合いの時に優れて機能すると記載してます。
素晴らしい発色のまさにオレンジの果肉色のオーストリッチハールが
手に入りましたので、使ってみようと思います。
タイイング方法の詳細は過去ブログを参照して下さい。
イントルーダー、ダーティーホー等のフライは、書庫一覧の「毛駒(ストリーマー)」から見ることが出来ます。
まずは、ラビットゾンカーを取り付けます。
オレンジ色と黒のゼブラカラーのラビットゾンカーを取り付けます。
ショルダー(肩部分)にコンポジットループで取り付けるシールズファーは、オレンジとUVパール(シュリンプ色)のシンセティックマテリアルを混合して使います。
さらに今回は、スキッドロフライで活躍するラバーレッグのマテリアルを使います。今回の配色とマッチするラバーレッグです。
オレンジの果肉色の鮮やかかつ非常に濃い色のオーストリッチハールを取り付けました(^_^)
なかなか良い感じです。
さらに、白いオーストリッチハールを使います。
白はほかの色を中和させる効果があります。
最近のフレンチのタイイングを見ると、白のオーストリッチハールの使い方が非常に上手です。
淡いブルーのダーティーホーに長めの白のオーストリッチハールをはらりと巻く等の使い方をされてます。
特に海からの遡上魚はエビよりもイカを好んで食べているのではないか?という研究もあり、白を上手に使っているのだと思います。
オレンジ色のダーティーホーを巻く時、白とは反対色の黒のオーストリッチハールを巻くことも多いです。これも良く釣れるパターンになるそうです。
最後のコンポジットループには、黄色とシュリンプ色のUVパールシンセティックマテリアルを使います。
オレンジだけで使うのではなく、よりナチュラル感を出すためと、複雑な配色、グラデーションを狙ってます。
実は黄色にもある効果があるのですが、それは別の機会に…
そして完成品がこちらです(^_^)
米国のスカジットマスター達は、常に下記のようにダーティーホーを持つようです。
オレンジとイエロー、ホワイトのグラデーションに3色のラバーレッグがアクセント♪
先週末は2個作成!!
北海道のやや濁りのある本流で試したいですね(;^_^A
マテリアル
フック:Gamakatus S11-4L #4
ショルダー:シールズファーオレンジ
シールズファーイエロー
UV シュリンプ
ポーラベアーオレンジ
ハール :オーストリッチハール:オレンジ
miniオーストリッチハール:ホワイト
レッグ素材:HARELINE DUBBIN社 Fly Enhanser Legs Orange/Pumpkin/Yellow
スレッド :URTRA THREAD 210 ホワイト
ショルダー:シールズファーオレンジ
シールズファーイエロー
UV シュリンプ
ポーラベアーオレンジ
ハール :オーストリッチハール:オレンジ
miniオーストリッチハール:ホワイト
レッグ素材:HARELINE DUBBIN社 Fly Enhanser Legs Orange/Pumpkin/Yellow
スレッド :URTRA THREAD 210 ホワイト
※この3色のレッグマテリアルは日本の代理店のティムコ等でも扱いがありません。
(2色のものはあります)
取り寄せ含めかなり入手困難です。
ただし、ルアーメインの大型店に行くと、ジグ 用でほとんど同等のものが
入手可能です。(しかも安いです)
シリコンスカートとういう製品です。
※今月号(2013年3月号)のFlyFisher誌のDVD付録に日本のスカジットマスター仲野氏の
イントルーダーのタイイング動画があります。
非常に参考になりそうです。
静止画像ではお伝えし難い、コンポジットループの方法やピックアップの方法が
わかると思います。
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