FF誌1月号の備前氏のチカブーを使ったフライに感銘を受けタイイングしました。
コックデレオンのチカブーは、マラブーよりも張りがあり、斑模様で
ウェットフライには最適のマテリアルだと思います。
しかし、唯一の欠点がハールの長さ!
前回巻いたフック(SAWADA SUMMER SPROAT)#6では、シャンクの長さが短すぎです。
備前氏は、チカブーの素材を引き出すために、よりシャンクの長い
サーモンフックを使い、ローウォータータイプに仕上げました。
♯6のサーモンフックが天塩のレインボーにはギリギリの大きさかと思われます。
何とか、小さめのフックでこのチカブーを使うことが出来ないか?
色々と考えた末、購入したのが、マルク・プティジャンのマジックツールです。
いつものようにサンスイ渋谷店さんに頼んでおいたものが届きました。
マルク プティジャンは、スイスの小さなフライフィッシングマテリアル、ツールの
http://www.petitjean.com/shop/
ストークを使ってハックリングしなくても、ツイスターを使って
切り出したハックルをハックリングするコツは、イントルーダーやダーティーホーと
いったストリーマーで経験済みです。
これを応用し、チカブーのハールを短く切り出しハックリングすることにより、
小さなフック(シャンクの短いフック)でもバランス良く巻くことが出来ないものか
と考え、マジックツールを購入しました。
さて、パッケージを開けると…
ちなみに上の写真の真ん中にある3つの木の棒は、マラブー系素材と
そうそう!!
ウェットフライには、巻き代が平らになるよう撚っていないスレッドを使う必要が
ありますが、ツイストすることでスレッドを撚ってしまうため、巻き代が
平らにならないことが予想されます。
スレッドが細く切れ易いですので、通常大きなストリーマーに使われる
ツイスターでは、非常に重く切れる可能性があります。
そこで、このツイスターを使います。
これは、サンスイ渋谷店の佐藤さん(今は、渋谷店の店長を退き、本部長として、
デスクワークに就かれてます)に頂いた試作品のツイスターです。
佐藤さんは、フライフィッシングに限らず、タックル、マテリアル、ツールの
知識が豊富で私が構想したフライを巻く際に、色々とアドバイス頂いており、
また、各種ツールのアイディア含め試作品の作成等もされてます。
このツイスター!市販のツイスターの半分程の重量です。
いよいよマジックツールの出番です♪
スレッドを使ってマテリアル毎押し下げると下の写真のようになります。
もう一つのツールで挟み変えます。
ストーク部分を切り出します。
コンポジットループを作ります。
ダビングツイスターでツイストするとこんな感じになります。
後方に撫で付けながら、ハックリングしていきます。
コックデレオン ヘンのソフトハックルを使います。
ハックリングして、ウィングを取り付けたら完成です♪
前回タイイングしたものと比較して、チカブーのバランスがかなり良くなったと思います(^_^)
コメント