▪️OPSTから新しいナイロンティペットが発売されました。
実は数年前に試作品を頂いて以来、
ほとんどこのティペット使ってました。
サンプル品なのでラベルがついてません。
先日のタイイングの際も微妙にブラウンのティペットが映ってました…笑
OPSTからはすでにフロロカーボンティペットは販売済みです。
▪️フロロカーボンティペットとナイロンティペットの違いは?
新しく販売されたナイロンティペットの特徴をお話する前に一般的な
フロロカーボンティペットとナイロンティペットの違いを説明します。
フロロカーボンはポリフッ化ビニリデンというフッ素系樹脂、すなわち
プラスチックの素材になります。
射出成形機を使い細く引き伸ばし繊維状にしたものを束ねて
コーティングします。
フロロは細い繊維の集まりです。
外側から繊維が切れていっても全体が切れるまでは
決定的に断線しません。
切跡を見ても繊維が確認できます。
一方ナイロンは飴を温めて伸ばした様な構造なので
繊維の結束とは違います。
MAXでテンションを張った状態であればティッシュでちょこっと
触れても切れてしまうそうです。
そのため擦れの強さや鋭利素材に対する耐性を上げるためには
材質の強さが求められるのだそうです。
フロロカーボンティペットの特徴としては
- ナイロンと比較して直線強度は若干低い
- 伸縮性が少なく硬い
- 対摩耗性がある
- 結束強度が弱い
- 水よりも比重がかなり重い
これに対して
ナイロンティペットの特徴は、
- 直線強度が高い
- 伸縮性がある
- 摩耗に弱い
- 結束強度が高い
- 水よりもやや重い比重
こんな特徴であるため、両者は下記のような釣りに最適と
言われてます。
フロロカーボンティペット
- 魚の反応をダイレクトに感じ取ることができるため、スイングの釣りに最適
- 対摩耗性があるため、ティペット交換の頻度が減る
フロロカーボンの摩耗性の強さはほぼ迷信レベルとの情報もあります。
魚の動きをダイレクトに感じながら巧みなパーミングで魚をいなす上級者向き
ナイロンティペット
- 伸縮性があるたあわせ切れが少ない
- ショックアブソーバーのような働きで魚の急転換にも柔軟に対応できる
- 結束し易いので針を結ぶのが楽
まぁ、スイングの釣りの場合は、圧倒的に3の理由が大きいと思います。
初心者向けのティペットと言えるかもしれません。
▪️OPSTから販売されたナイロンティペットは何が新しいのか?
さて、話を今回新しく発売されたOPSTのナイロンティペットに戻します。
ナイロンティペットの弱点と言われている対摩耗性ですが、
今まではナイロンティペットをコーティングすることにより、強化していたようです。
ただこれには大きな問題があります。
炭素繊維を配置してコーティンするようにして摩耗性をアップするような
ラインはルアーで使う製品としては開発されてます。
しかし、そのような構造ではナイロンの特徴で
ある伸縮性の良さが無くなってしまいます。
ちょうどこんな構造です。
そこでOPSTのナイロンティペットは、
ナイロンのペレット素材そのものを釣り用のティペットの
材質にはあまり使われないものを使用したようです。
細かい炭素繊維が中に配合されたナイロンペレットを使用し、
対摩耗性を追求しさらにシリコンでコーティングすることにより、
表面を滑らかにすることで摩耗性を上げながら伸縮性を維持することを
維持した最新のナイロンティペットになります。
炭素繊維が配合されたペレットは非常に高価ですが、新素材を
惜しげもなく使っているのがさすがOPST製品です
高番手から
−3X、−2X、−1X、0X、2X、3Xの6種類が発売されます。
見た目的に一番の特徴は、やはりティペットのカラーでしょうか?
MAXIMAを彷彿させるブラウン色のティペットはステルス性抜群の
カラーになります。
私の場合、手が悴むウインターランのスチールヘッドの釣りで使う
−3Xのティペットを結束する際には手放せなくなってます。
一度使うと他のティペットを使えなくなってしまうようなティペットですので、
ぜひ使って見て下さいね。
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