Micro Skagitの魅力
今回、2日連続でMicro Skagitのみを実釣するという経験をさせて頂きました。Micro Skagitに関しては、まだまだどのようにキャストを行うのか?どのように実釣するのか?がわからない方も多くいらっしゃると思います。今回、仲野さんからご指摘頂いた、キャスティングフォームとその理論をお伝えしようと思います。特に4、5章は最も力を入れて書いた部分です。スカジットキャストに取り組んでいる皆さんにぜひ読んで頂きたい章になります。
1.Micro Skagitの面白さを堪能
1泊2日の釣行でしたが、今回は、Micoro Skagitの魅力に完全に取り憑かれてしまいました。
「支流や中流域でダブルハンド?」
「Skagitって重いフライをキャスティングするための釣り法じゃないの?」
「ダブルハンドって難しいんじゃないの?
いえいえ、違います。Skagit Castは、以前の重たいフライをキャストできる釣法という考え方から大幅に進化し、今では、誰でも簡単にキャストでき、一日竿を降ってても疲れない省エネキャスティング手法という考え方に変わってきています。
ロッドやラインは常に進化し、それに伴うキャスティング方法も進化し続ける実釣向けのダブルハンド!それがSkagit Castです。
Skagit Castの特徴については、下記のホームページを参考にして下さい。
これからダブルハンドを初めてみたい!という方には最適だと思います。
2.Micro Skagitってどうやってやるの?
Micro Skagitの出現によって小さなイントゥルーダーもちろんのこと、ウェットフライを使ってのスイングの釣りを堪能できます。7年前、私がSkait Castを初めて間もない頃、仲野さんから手ほどきを受けた際の動画ですが、川幅としてはMicro Skagit向きかつウェットフライトとストリーマーの流し方の違い等も教えて頂いてますので、参考にしてください。
3.Micro Skagitのキャスティング練習
久しぶりの仲野さんとの釣行でしたが、今回の釣行で仲野さんからは色々なことを教えて頂いてます。私自身は、カナダへのスチールヘッド、北の本流以外でもスカジットキャストで多くの魚を釣ってます。ほぼ思い通りにキャストでき、メンディングやスイングに関しても釣れる感覚がわかってきています。
ただ、一つだけ気になっていたことがありました。
それが、キャスティングにおける45degree thrustからTurn overの動きが仲野さんとのキャスティングフォームの違いです。。
※動画は、6年前の私のキャストと仲5年前の野さんのキャストです。
今回の釣行でいくつかの改善点を指摘頂いたのですが、実は上記の違和感が解決しました。まだ、指摘後の練習を行なっていないため、練習後に再度動画作成したいと思います。
4.キャスティングの改善点
【改善点】
今回、指摘を受けたところは下記3点です。
今回の指摘で今まで漫然と思っていた仲野さんとのキャスティングフォームの違いが大変よくわかりました。
1. Sweepする際のリールの向き
2. 45degree thrustからTurn overまでの脇、肘、手首の使い方とその理由
3. キャストアウト時の右手と左手の力のバランス
指摘内容を詳細に説明します。
- 1. Sweepする際のリールの向き
-
ダブルハンドは、多面的、複合的にロッドへ負荷をかける必要があります。リールの向きを意識してキャスティングの一連の動作を行うことで、Set、Sweep、45degree thrust、Turn overまでをスムーズに行うことが可能となります。
- 2. 45degree thrustからTurn overまでの脇、肘、手首の使い方とその理由
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この動画の最後におまけとして編集しましたが、釣行帰りの鰻屋さんで、何気なく会話したことがヒントになり、私と仲野さんのキャスティングフォームの決定的な違いがわかりました。これにより、仲野さんと私では、ロッドを曲げるタイミングが大きく異なっていきます。動画では、仲野さんが本当に軽い力でフライがターンオーバーしているのがわかると思います。これは、Set、Sweep、45degree thrust、Turn overの一つ一つの意味を理解し、それを複合的にキャスティングすると、ほとんど力を入れていないにも関わらず、フライがターンオーバーしてくれるのだそうです。
- 3. キャストアウト時の右手と左手の力のバランス
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私の場合、右手の力が入り過ぎており、引手である左手を使う意識を高めるよう指摘頂きました。動画ではまだ修正できておりません。Turn Over前のロッドへの負荷がきちんとかかっていれば、キャストアウト時に右手に力を入れ、ロッドを飛ばす必要はありません。(Skagit Castでダメだ動作結果が起こってしまう原因はその前のSTEPに問題があることが多いです)動画では、仲野さんのキャストアウト時、全く力を入れていないでターンオーバーさせてます。
5.最後に
Skagit Castはダブルハンドの中で初心者にとっても取り組み易いキャスティング手法です。
タックルが進化してますので、キャスティングが上達しなければ釣りが成立しないという場面はほとんどありません。
初心者でも魚を釣ることに集中することができます。
しかし、大きな虹鱒を釣るのは北海道といえでも大変なことです。
少しでも大きな魚を釣るために、より省エネキャスティング方法、安定してキャストできる方法を磨き、極めることでさらに釣果が上がります。
そういった意味でスカジットキャストは、初心者でも取り組み易い方法ですが、きちんと一連の流れを理解し、体得することで究極のキャスティングができるようになる!玄人好みの奥の深いキャスティング方法という要素も多分にあります。
仲野さん曰く、ダブルハンドが難しいのは、オーバーヘッドのキャストが前後の一面的な負荷のみでキャスティングできるのと比較し、ダブルハンドは、多面的、複合的にロッドへ負荷をかけなければいけない。
Set、Sweep、45degree thrust、Turn overの意味を理解し、一つ一つの動作とロッドのどこに負荷がかかっているかを考え、一連の流れとして、体得することで短いロッド、3wtという細いロッドでもしっかりターンオーバーでき、今までシングルハンドでしか釣りができなかった川かつ後ろにボサがありバックスペースを確保できない川でさえ、繊細にダブルハンドで釣りができるようになったとのことです。
足場の悪い場面、川の流れが重く下半身に力を入れないとしっかりと安定したキャストができない場面等々色々な状況下でも上半身の力を抜き、楽にキャスティングすることができれば、釣果が上がります。
Set、Sweep、45degree thrust、Turn overどのポジションでもロッドに負荷がかかるように、以前のような先調子のロッドではなく、ロッドの胴から先端へ負荷がかかるようにロッドを進化させているとのことです。だからこそ、Skagit Castは、Skagit Castの理論と一致したロッドを使うべきだと思います。
今回は、2日に渡り、OPST Micro Skagit Rod 10’4″ 5wtでMicro Skagitを堪能しました。60cm弱の虹鱒にもかかわらず、しっかりとランディングできる素晴らしいロッドだと思います。
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