第４回 Skagit Cast 基本編（Pick Up）

第４回 Skagit Cast 基本編（Pick Up編）

Pick Up時に一番重要なのが、上記Hung downのブログで説明したように
ロッドティップを下げ、ロッド－ライン－ティペット－フライまでを常に
テンションのかかった、ピンと張った状態を維持し続けるということです。

ロッドティップを上げてしまった場合は、必ず、再度ロールキャストで、
ラインを打ち直し、ピンとテンションがかかった状態にし直してから
Pick Upして下さい。

さて、Pick Upに関する注意点ですが、Skagit C SpeyとSkagit Perry Porkで
動作が異なりますので、各々に関して説明したいと思います。

■Skagit C Spey

ロッド～フライまでピンとテンションがかかった状態から、
Cの字を描いてフライをキャストする右側（右利きの場合）に置くのが
C Speyです。Cの字は、対岸から見てCの字で、自分側から見た場合、
Cの字とは反転しますので注意して下さいね（＾＾；

C Speyで最も重要なPick Up動作は、Cの字を描く位置です。
Cの字を描いた後に、フライが自分の右側に着水しますが、
その着水する位置がポイントです。

キャストアウトする際にラインが暴れずに綺麗にキャスト出来るのは、
フライの位置がキャストアウトする竿一本分以内にフライを着水させる
ことです。

C Speyでフライの置く位置が遠すぎるとどのようなことになるか等含め

動画作成しましたので、ご覧下さい。

フライの置く位置は、Skagit Perry Pokeより融通が利きませんが、
風が強い日等は、有利なキャスティングですので、フライの置く位置を
Ｃの字の描く場所で調整出来るようにして下さい。

■Skagit Perry Poke

Skagit Perry Pokeの方がPick Up動作は難易度が高いです。
フライ、シンクティップが沈んでいる状態から引き抜く必要があります。
この力の加減が難しいです。
川の流れからも力を受けるため、早い流れでは引き抜き難いですし、
緩やかな流れでは引き抜きやすくなります。

強く引き抜くとフライが反対側遠くへ飛び過ぎてしまいます。
では、どのようにPick Upすれば良いのでしょうか？

下記図をご覧下さい。

図１

Hung Downでフライ、シンクティップ、ライン、ロッドまでは直線上に
あります。
ここでロッドを上に持ち上げるとフライは、上に引っ張られる力が作用します。
0度～60度近くまでは、上にフライを引っこ抜く力が増して行きます。
そして、60度～120度くらいにフライを上に引っこ抜く力は小さくなっていきます。

この角度が重要です。0度～60度までは、フライが飛んでこないように、
ゆっくりと引き抜きます。
60度くらいでフライが水面から出れば水からの張力が極端に減りますので、
今度は、フライを自分の反対側に移動させるよう、身体をターンさせ、
ロッドを身体の右側で移動させます。

上記を意識してPick Up動作を行って下さい。

それでは、Skagit Perry Pokeの動画です。

次回は、第５回　Skagit Cast 基本編（SET）です。

Skagit Cast 基本編に関しては、下記書庫に過去の第一回から格納して

ありますので、ご覧下さい。