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養沢における2つの検証

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【養沢における2つの検証】
 
検証1:ニンフのタナにおけるニジマスの釣果の検証
検証2:エッグフライの色と釣果の検証
 
(検証1)
阿寒川でのニンフの釣果が思わしくありませんでした。
上記反省点に関しては先のブログに記載しましたが、
もう1つ気になる点がありました。
阿寒川最終日、ニンフで釣果が上がらず、焦りから毛駒を頻繁に
変更し、何とか釣果を上げようとしました。
しかし、今考えると、実は魚のいるタナを考え、ニンフ、ショット、インジケータの
位置(間隔)を調整することをすっかり忘れておりました。
阿寒川は、天候が悪く、また日陰になっており、流速もあったため、
魚影を確認するのが厳しい状況でした。
しかし、時折、数匹の魚影が光に反射し、そこにニジマスがいることは
明確でした。
 
イメージ 1
 
 
養沢の綺麗な水は底の魚まで全て見通すことが出来ます。
中層域には小型のニジマスが、低層域には中型のニジマス
定位しております。
エッグフライを使って各タナに毛駒を流してみる実験をしました。
 
<検証条件>
サイドからカーブキャストでナチュラルドリフトする。
ショットは、粘土性のタングステンショットを利用。
底まで魚影が見えるため、インジケータは使用しない。
川の状況としては、緩やかな流れがあり、表層及び
中層域で流されている小型の水性昆虫への捕食行動が見られた。
 
イメージ 2
 
<検証結果(表層域)>
当日は、ドライフライではかなり厳しい状況でした。
エッグフライでも魚はほとんど反応しませんでした。
 
<検証結果(中層域)>
粘土性のタングステンショットをわずかに
ティペットに付け、中層域を浮遊するように
調整したところ、表層域よりは釣果があったが、
中層域の小型ニジマス、低層域の中型ニジマス含め
反応が薄かった。
 
<検証結果(低層域)>
緩やかに底にたどり着く(川底でエッグフライが転がるくらい)
程度にショットの重さを調整したところ、
一見やる気の無い低層域のニジマスが反応、中層域の
ニジマスも底に移動し、毛駒の捕食した。
※さらにショットの重さを増し、エッグフライの
ビーズヘッドにショットをつけたところ、
ついばむような仕草は見せたが、エッグフライへの
反応がかなり薄くなった。沈下スピードも重要である
ことがわかる。
 
表層:中層:低層の釣果は、表層を1とした場合
  1:2:8くらいでした。
 
<結論(考察)>
緩やかに底にたどり着く程度にショットや
ビーズヘッドを調整することで最も釣果が上がる
ことがわかった。
エッグフライ検証後、ヘアーズイヤーニンフを使って
タナを調整した結果、エッグフライ程ではないが、
かなり釣果がありました。
※中層域ではまったく反応ありませんでした。
タナの重要性をまざまざと見せつけられました。
ビーズヘッドでニンフを作成する際は、
同じ番手のフックでビーズヘッドの重さを変えたものを
準備しておく必要がありそうです。
 
当たり前の結果と言えばそれまでですが
中層域と低層域で魚の反応にこれほど差が出るとは思いませんでした。
特に天然河川(北海道等)では、管理釣り場と違い、中層域に
魚が定位していることはほとんど無いそうです。
しっかりと底を狙う必要がありました。
来年はリベンジです。
 
 
(検証2)
エッグフライの色と釣果の関係
<検証条件>
6色のエッグフライの中で下記4色に関して
同一のタナ(低層域)にエッグフライを流し反応を
検証した。
・ピンク(最もイクラらしい色彩)
・オレンジ
・薄茶色(ペレットに近い色と想定)
使用した順番
1.オレンジ
2.ピンク
3.薄茶色
上記を順番に3回転させた。
 
イメージ 3
 
<検証結果>
オレンジに関しては釣果はそこそこあったが、
数回のキャスティング後に釣果が薄れた。
ピンクに関しては、非常に高い釣果が得られ
大変擦れにくかった。
薄茶色は、想定に反して釣果が非常に薄かった。
<考察>
上記の結果から、少なくてもニジマスに関しては、色彩を
ある程度認識していることが推察出来る。
ネット上で調べると下記のような記載がありました。
視力:0.2~0.1
視野:300度
色彩:色彩を認識する魚と認識しない魚がいる
ちなみにニジマスは色彩を認識する方に分類されてました。
また、餌と魚の目の関係が記載されているものもありました。
ちなみに、文献を調べてみると、定位している魚は目の構造から
やや後方(やや下)に意識があるようです。
湖を回遊しているニジマスや海に下るアメマス、サクラマス等も
渓流に定位している魚とは、異なるようです。
スカジットキャスト

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