久しぶりの真夏の釣行
新型コロナになってから釣行回数が激減してますが、会社が完全リモートとなり、とうとう日本国内であれば勤務地はどこでも良いとの社内規約が改変される中、実家の札幌に長期滞在できる絶好のチャンス到来!!
本当は、6月に実家に帰省し、釣行したかったのですが、相変わらずの激務で帰省できたのが7月初旬となってしまいました。今年の北海道は明らかにいつもとは異なる異常気象で梅雨前線らしきものが停滞し、夏は帯広に行きたかったのですが、数週間にも及ぶ雨の中、なかなか週末に良いコンディションの中での釣行ができず、実家に帰省しても釣りに行けないのかと諦めモードの中、釣りに行くチャンスに巡り合い、本格的なMicro Skagitでの初の釣行となりました。
1.釣行チャンス到来
ここ数年、新規ビジネスの立ち上げのため仕事が激務で6、7月に帰省することはあまりなく、どうも初夏の釣りが苦手で北海道で大きな虹鱒を初夏、最夏に釣りに行ったことがなかったのですが、たまたまFMLの仲野さんと釣りに行く機会が出来、数年ぶり夏の北の本流に行くこととなりました。
仲野さんとは、仲野さんが持っているNRS製のラフティングボートで北海道で一度も釣りを行ったことがなく、北海道におけるラフトボートの可能性に関するブログを書きたくて数年前からお願いしていたのですが、新型コロナの影響でなかなかそれが実現できず…
私、夏の本流との相性は最悪で、過去に夏に北の本流に行って40cm以上の虹鱒を釣ったことがありません。
さらには、昨年の高温の影響で北の本流の魚がかなりの数死滅し、魚影が薄くなったと言われており、行くかどうか非常に悩みましたが、週末の天気予報も考慮して、北の本流とその支流に行くこととなりました。そのため、仲野さんのラフティングボートは今回もご縁がありませんでしたが、2日間に渡りMicro Skagitを堪能した素晴らしい釣行となりました。
2.今年の北海道は熊だらけ…
事前に調べておいた入川地点に着くと流石に3連休の初日で入川しようとしていたポイントはどこも先行されているフライマンでいっぱいでした。ようやく誰も入っていない入川予定点に、車を止め、川に入ろうとしたその時でした。
「そこに行ってはいかん!」
「先ほどそこに入ろうとしたら熊に吠えられた」
「なに〜!!助かった〜!!」
私達が車を止め、釣りの準備が終わり、まさに藪漕ぎする直前のことでした。車を停めて土手の上から声がけ頂き、命拾いしました。声をかけて頂いた方は、後ほど千葉さんの新店舗のワイルドライフさんでバッタリお会いすることになるのですが、本当にありがとうございました。それにしても、今年の北海道は熊だらけ!皆さん、本当に注意して釣りをされて下さい。
3.Micro Skagit向けの素晴らしい北の支流
何と素晴らしい川でしょう!私自身は、本流ばかり釣りを行ってましたが、流石に7月!昨年ほどではありませんが、水温の高い本流から虹鱒は、より冷たい水を求めて支流に逃げていると判断し、初めて本格的にここの支流に入りました。
Micro Skagit向けの川幅!天気にも恵まれ素晴らしい景色♪
ポイントをお見せできないため、写真を切り取っての景色になりますが、ご容赦下さい。
4.本日のタックル
本格的Micro Skagitでの釣行は久しぶりです。
これほどMicro Skagitを堪能したのは、初めてかもしれません。
本日のタックルです。
ロッド:OPST Micro Skagit Rod 10’4″5WT
ライン:OPST Commando Smooth 200gr
TIP :OPST Commando Tip – 96gr Riffle S2/3
今回の釣りでは、この組み合わせが最強でした。
5.本日のフライ
はじめて実践投入したステンレス製の超極細チューブを利用した小さなイントゥルーダーです。チューブが手に入らない場合は、一般的なイントゥルーダーの巻き方で巻いて下さい。
このストリーマーの特徴は、
- 超極細のステンレスチューブを使ってタイイング
- 水の中で艶やかな光沢を表現できる素材を使う
- オーバードレッシングにならないように少ないマテリアルで巻く
極細チューブを使ったイントゥルーダーの作り方は、下記のサイトを参考にして下さい。
6.釣行開始
熊の気配に十分気をつけながらベアホイッスルを鳴らし、熊スプレーをしっかり腰のベルトに取り付けて釣りを開始します。
熊が怖いですので、事前に地図を見て藪漕ぎ最小限で川まで入ることができる入川点をピックアップしました。仲野さんと話し合いながら釣り場を決めていく。これも楽しみの一つだったりします。
仲野さんが先行され、しばらくしてから、私も釣りを開始します。川には、所々虫等がハッチし、水の中を見ると小さなベイトが大量に…
ウェットフライにすべきか、ストリーマーにすべきか悩む場面ではありますが、仲野さんはウェットフライを…私は、小さなストリーマーを使います。
仲野さんが数十メートル先で多くの魚を釣って行きます。Qさま3匹、小さな虹鱒2匹…流石です。
そのような中で私も待望の魚が…
はい!いつものQさまでしたwww
7.その時は、突然に…
昨年、北の本流は猛暑により多くの魚が死滅したと言われてます。もともと名寄盆地は、夏の気温が高い地域ではありますが、湖畔林の伐採と農業用地の拡大により、炎天下の影響は受けやすくなっていると思います。
昨年の秋(10月)に北の本流鉄板ポイントを釣りましたが、虹鱒は、1匹も釣れませんでした。(アメマスばかりでした)どの程度の被害があるのか?今年の回復具合はどうなのかとても気になってました。
30m以上先の下流から仲野さんの合図がありました。
「ピー♪」(ベアホイッスル音)
余談ですが、カナダに行く際も、私や仲野さんは、ベアホイッスルを持参します。藪漕ぎ前に吹くこともありますし、こちらに合図を送る際にも使えてとても便利です。魚が釣れた際の合図にも鳴ります。実はこの釣行で仲野さんと退川の際に薮の中ではぐれたのですが、このホイッスルはすごく音がはっきりとしており、相手がどこにいるかわかり、とても便利でした。
「ん?なんだろう?」と私も下流に降りて行きます。
「フジちゃん!ここやってみて!必ず魚がつくポイントだから…」
詳細は書きませんが、現在の状況(天気、水温、周りの環境、他の釣り人の同行…)を鑑みてそのように判断したとの説明を受けます。流石、師匠♪
まだまだ改善点はあるものの、キャストミスなくコンスタントに釣り下がれる実力はついてますので、先行を変わって頂き、メインディッシュのポイントやや上流からキャストを再開します。
何投位した頃でしょうか?綺麗にキャストアウトし、すかさずメンディングを入れ、イントルーダーが絶妙にスイングするスピードで流し始めたその時でした。
「ジジッ、ジジッ♪」2回ほどリールの逆回転音が鳴ります。
「来たかな?」
以前であれば、そこで合わせてしまうのですが、スチールヘッドや北の本流での55cmの虹鱒を釣った経験がありますので、焦らず、じっくりと待つことができるようになりました。
3〜5秒程経った頃でしょうか?
「ジジッ、ジジーッ、ジジーーーッ♪」
「来た!!」
ラインを人差し指で押さえ、ロッドを横に引き、あわせます。
リールを一気に巻いて〜!!ピタ!!っと魚の動きが止まります。
そこで決して慌ててはいけません。
一気に魚が下流に走ります。
「ギュイーン!!!!」
Hardy Perfectが唸りをあげます。
手でパーミングし、魚が止まったら、一気にリールを巻きます。
師匠がいつの間に後ろに駆け寄ってくれてました。
私が持っているスプリングネットを受け取って頂き、魚の引き寄せ方を解説頂きながら、無事ランディング!!
57cmのオスの精悍な顔つきの虹鱒でした。
自身の北の本流での最大サイズの釣果となりました。
師匠!ありがとうございます。
8.夜は、士別名物サフォークを堪能
いつもは、名寄のホテルに宿泊するのですが、天塩川でカヌーの大会があったらしく、名寄のホテルはどこも満室!仕方なく士別のホテルで宿泊することとなりました。士別の言えば羊肉(サフォーク)。士別近辺でサフォークの羊肉を食べることができるお店を探したのですが、どこも18時頃お店をクローズするとのこと。
食べログやGoogle検索を行い、あまり地図にも出てこないペコラキッチンというお店を発見!聞けばサフォーク農場を営んでおり、その新鮮なお肉を食べることができるとのこと。お店も綺麗でしたので、お薦めしておきます。
唯一、20時までお店がやってましたので、師匠と一緒に士別名物を堪能しました。素晴らしい魚に素晴らしいサフォーク!良い思い出になりました。
仲野さんありがとうございました。
9. 最後に
1泊2日の釣行でしたが、今回は、Micro Skagitの魅力に完全に取り憑かれてしまいました。
Micro Skagitの魅力とキャスティングの改善点に関しては、次のブログで記載したいと思います。Micro Skagitに取り組んでいらっしゃる方必見のブログになると思います。
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