第2回 Skagit Cast実釣編(フッキング~ランディング編)
第1回 Skagit Cast実釣編では、主にキャストアウト後のメンディング方法に主眼をあてて、ブログを掲載しました。
仲野さんに同行させて頂いた際にメンディング方法を教えて頂いた動画を中心に記載しました。
大変な反響でした。
今回の北海道釣行では、こうして教えて頂いたイメージを頭に入れ、
ガイドの下山さんからいくつかのメンディングに関する修正点をアドバイス頂き、
メンディングに関しては、自身で完璧と思える程の状態となりました。
問題は、フッキングからランディングにかけての動作でした。
今回、北海道で大きなニジマスを目の前でバラしてしまったのは、自身の釣り経験において大きな資産になりそうです。
そこで、魚がフッキングしてからの対応方法をブログで記載したいと思います。
反省の意味もこめて…
また、3月に行くカナダスチールヘッド釣行に向けた予習にもなるかと思います。
一連の魚の取り込み方に関しては、上記ブログで仲野さんがメンディング方法を教えて頂いている際に魚がかかり、魚がかかってからの取り込み方法を解説していらっしゃいます。
上記動画は、体長50cm弱のアメマスをランディングしているシーンになります。
魚の取り込み方という意味では、この動画が非常に参考になります。
この動画を見て今回の釣りに臨みました。
実は、すっかり忘れていたのですが、このアメマスの取り込み動画撮影の前に、仲野さんが50cm弱のニジマスを取り込んでいる動画を撮影してました。
魚の体長は、同じくらいの大きさですが、体高がはるかに大きく、取り込む際の暴れ方はまったく異なります。
どちらもタックルは、Beulah Onyx Japan limited 10'8" 5wtという低番手のロッドかつバーブレスのウェットフライを使っており、非常に慎重に魚を取り込まれており、参考になります。
今回、仲野さんから了承を得て、魚と取り込む際の注意点ということで、動画を編集しました。
仲野さんからは、冬にキャスティング練習に同行頂いた際に、大きな魚(スティールヘッドを想定)をかけた際の取り込み方を仲野さんがリーダを持ち、川の中で仮想的に魚を動きをシミュレーションして頂き、教えて頂きました。
そこで教えて頂いたポイントは…
1.魚がフッキングした後は、ロッドは、岸側に倒して寝かせたままリールを巻く
2.リールが巻けなくなったら、無理せず魚を行かせて上げる。
魚が反転し、走られた際には、パーミングをし、リールに若干負荷をかける。
※絶対に強く引っ張らない
※ドラグ機能のあるリールは、リールの機能に委ねる。
3.魚がフッキングした後、リールを巻けるうちは、とにかくリールを巻く。
4.不用意に魚にジャンプさせない。
5.フレッシュなスチールヘッドのようにパワーのある魚とのやり取りは、
ロッドを寝かせる+ロッドティップを水の中に入れてしまう。
※これにより魚は上下の動きが出来ず、左右のみにしか走ることが出来なくなる。
6.取込の際に魚が多少暴れたら、テコの原理でロッドを持ち、ロッドを安定させる。
7.魚を取り込む際は、ロッド先端を使わずにバッドで取り込むため、下がりながら
魚を岸際に寄せる。
になります。
1.魚がフッキングした後は、ロッドは、岸側に倒して寝かせたままリールを巻く
ここに関しては、昨年から実践してます。
下記写真は、昨年道南の本流でニジマスを取り込んだ際の写真ですが、
ロッドを岸際に寝かせてフッキング、リールを使った取込を行ってます。
ロッドを岸際に倒して魚を取り込む理由は、
・魚を効率良く岸際に移動させることが出来る。
魚はフッキング後、下流に逃げます
(パワーのある魚は上流に逃げることもありますが…)
魚を取り込む場合、魚の動きに 本流特有の重い川の流れの力が加わります。
岸際にロッドを倒すことで川の流れからの力を受けずに岸際に寄せることが出来ます。
物理の力学の観点を考えれば容易に理解出来ると思います。
・魚の上下の動きを抑制できる。
ロッドを立てた状態でリールを巻くと魚は左右と上下に動くことが可能です。
(図1参照)
魚は上から引っ張られるため、反転した場合は、下に潜ろうとします。
反転が厳しい場合は、上にジャンプしてフックを外そうとします。
ロッドを倒し、水面に平行に低くすることで上下の動きを抑制出来ます。
2.リールが巻けなくなったら、無理せず魚を行かせて上げる。
魚が反転し、走られた際には、パーミングをし、リールに若干負荷をかける
これは大物を取り込んで数々の失敗経験、取り込んだ経験が無ければ勇気のいる動作だと思います。
今回まさに体験した私の失敗がこれになります。
魚がフッキングした後、1.の動作がスムーズに行くと大物であっても比較的楽に魚は寄ってきます。
今回は、岸近くで魚がかかり、かつ非常にスムーズに1.の動作を行うことが出来たため、魚がそれほど暴れずに近くまで寄って来てくれました。
そこに油断が生じました。
仲野さんからは、むしろ反転し、魚を行かせた方がフックがしっかり魚の顎にかかってくれると意識した方が良いとアドバイスを頂きました。
魚が反転した方がフックはゲーブ深くまで刺さってくれます。
今回、魚がジャンプした際に何故、フックが外れたかはわかりません。
フックがしっかり刺さりきっていなかったため、魚がジャンプして首を振った際に外れてしまったか、皮一枚で刺さっていたため、魚の皮が切れてしまったかどちらかだと思います。
OPSTのスイングフックは、ゲーブまでしっかり針掛かりしてくれれば、抜けることはまずありません。
それは、かかった魚のフックを取り外す場合、苦慮された経験があればわかると思いますが、フックのポイントがかなり内側を向いてますので、バーブが付いていないにも関わらずなかなか外し難いことからもわかると思います。
魚が走った後はパーミングによる適度な負荷をかけますが、今回は、ドラグ付のリールを使ってましたので、パーミングの必要はありませんでした。
ある程度パーミングすることで魚が一気に走るのを抑制出来ます。
魚は一気に力を出し逃げようとしますが、持続性はありませんので、逃げようとする魚にある一定の負荷をかけることで逃げることを一旦諦めます。
ドラグ付のリールを使う場合は、ドラグ強度を完璧な状態にしておくのが重要です。
ドラグが緩いとバックスラッシュというリールが回り過ぎてランニングラインが、リールに絡んでしまう状態になります。逆にドラグが強すぎると魚がジャンプしてしまいます。
3.魚がフッキングした後、リールを巻けるうちは、とにかくリールを巻く
魚とのやり取りでは常に魚とラインは負荷のかかった状態であり続けることが魚をばらさない方法ですが、魚がフッキングした後、凄く悩みます。
今年、道東の本流で4匹連続で魚をばらしたのですが、これは、小さい魚だったにも関わらずリールを巻いて取り込もうとしたのが原因です。
小さい魚の場合、リールを巻くよりもラインを手繰った方が容易に取り込みが出来ます。
仲野さんがアメマスを釣っている動画が参考になると思います。
途中、ラインを手繰ってますが、魚が想定以上に大きいと判断した際、
余ったラインをリールに巻いてリールによるファイトに変更してます。
この際も仲野さんは、常に巻き取るラインが身体に絡まっていないかを
確認されていることがわかると思います。
4.不用意に魚にジャンプさせない
はい!!今回、完全にこれに抵触しました(笑)
魚が行こうとする際に引っ張ってしまうと、必ず魚はジャンプします。
小さい魚であれば、強引に引っ張ることも出来ますが、魚がジャンプするとフックが外れる確率は高くなります。
小さい魚であっても魚をジャンプさせないよう、常日頃から意識して釣りをする必要があると思いました。
5.フレッシュなスチールヘッドのようにパワーのある魚とのやり取りは、
ロッドを寝かせる+ロッドティップを水の中に入れてしまう
2.の動作の極端な動きです。
魚の上下の動きを抑制するために、ロッドティップを水に入れコルク側を上に
持ち上げて魚のやり取りをしているのは、Skagit Masterでエドワード氏も
行ってました。
この動きにより、上下の動きが完全に抑制出来るのですが、魚にとってみればテンションが水の底からかかってきますので、上へのジャンプが抑制されます。
ロッドティップを傷めそうで逆に勇気入りますが…
6.取込の際に魚が多少暴れたら、テコの原理でロッドを持ち、ロッドを安定させる
今回、46cmのニジマスを取り込む際に実施しました。
ロッドが安定しないとフックが外れる可能性があるため、魚が岸際まで寄ってきた際に実施する方法です。
今回編集した動画が参考になると思います(^_-)-☆
7.魚を取り込む際は、ロッド先端を使わずにバッドで取り込むため、下がりながら魚を岸際に寄せる。
北の本流で鮭を寄せる際に使いました(笑)
岸際に魚を寄せる際は、ロッドを岸際に寝かしますが、魚が近くにくるとそのまま
ロッドを引っ張り続けるとロッド先端が曲がってしまい、ロッドティップが折れる原因にもなります。
ロッドのバットを使って魚を取り込むためには、後ろに下がりながら魚を寄せることでロッド先端ではなくバットで取り込むことが可能となります。
それでは、今回編集した動画になります。
仕事が忙しい時期の動画編集は、結構大変でしたが、今後も綺麗な動画編集頑張っていきます。
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