ランディングネットに使われる銘木について
様々な素材の木がランディングネットやリールシートに使われます。
その中でも我々を一番魅了するのが杢目(もくめ)ではないでしょうか?
大理石の様な杢目、細かい渦巻き模様の杢目、バーズアイと呼ばれる小さな点が無数にある杢目!!様々な杢目が我々を魅了します。
いったいこの杢目ってどのように出来るのかネットで調べてみました。
杢目は、季節変化が毎年規則的であれば木はまっすぐ育ちます。
実際には常に不安定に変化する気温や気候の変化が影響しているようです。
例えば、風害や霜害に当たって曲がったり、また芽が分岐して環状に成長した
瘤(コブ)菌糸繁殖の為に生ずる瘤などがあります。
木が曲がれば年輪は歪み、病気にかかれば縮み、あるいは大木になれば何10tもの重量をうけて、幹の下の根の部分は圧縮されます。
このような原因がすべて杢となって現れます。
その杢のある材を切断することにより様々な模様の杢目が生じます。
以下が、私が持っているランディングネットの杢目です。
・花梨バール(花梨瘤)
紋様の中でも特に美しい杢目は、木の根元近くの瘤に生じます。
その瘤が作り出す玉杢(殊杢)を『バール』と呼ぶようです。
この花梨バールの作り出す独特の模様が非常に綺麗です。
私が持っている中で最も小さな内径26cmのランディングネットです。
ヤマメやイワナ釣りに持参します。
極上の花梨バールですね(^_-)-☆
・マーブルウッド
主に南米に分布されるマーブルウッドはニレ科の広葉樹です。
黒褐色の縞が現れるのが特徴で縞の間隔は広めです。
木質はきわめて重硬で木肌は精。耐朽性に優れるとのことです。
使用するのは最も美しくまるで大理石を思わせるバール部分(玉杢)です。
表面はビロードに極似し、強烈で三次元の見え方により、特に装飾的な見た目が顕著です。根元部分にできる瘤(こぶ)がバール杢になりますが、バール杢ができるには様々な環境変化や木自身のストレス等で生じてきます。
この大理石のような模様が特徴なのがマーブルウッドです。
私が持っている内径30cmのランディングネットです。
実は昨年秋に購入したのですが、今年は渓流にほとんど行かなかったため、
入魂してません(;^_^A
・バーズアイメープル
バーズアイメープルはハードメープルの中にごく稀に発生するもので、しかも表面近くの1/5のみでしかとれない大変貴重な材で、丸い玉のような模様が連なったり、渦巻状になって現われる杢目で、鳥の目に似た模様が集まっているところから“鳥目杢”(とりめもく)と呼ばれています。
伐採は樹齢180年以上のものを真冬の気温がマイナス30度の時に行います。樹液の糖分の影響で木が黄色くなるのを避け、木を白いまま採るため、樹液の分泌の少ない真冬を選びます。
なぜこのバーズアイという特殊な模様が生じるのか、これまで多くの研究が為されてきました。寄生性のキノコによるものとか、木が若い頃に受けた傷によるものなど諸説が論じられていましたが、未だ特定されておりません。
ただ木の成長に何らかの抑圧が深くかかわっているものと思われているようです。
ネットの説明から非常に貴重な杢目であることがわかります。
下記写真は、完璧なバーズアイではありませんが、メープルバールとバーズアイの要素を含んだ内径36cmのランディングネットです。
・積層バンブー
杢目とは違いますが、竹を使って独特の模様を作り出している
ランディングネットもあります。
下記写真は内径40cmの積層バンブーのランディングネットです。
非常に軽量なのが特徴です。
今回、北の本流で使うために持参したのですが、皆さんから、北海道のニジマスをナメテル!!ランディングネットが小さ過ぎるのでは?(笑)と言われ、
バーズアイメープルの大きなランディングネットを作製依頼することに
なったのですが…
まぁ、大きいの釣れなかったですので大きなランディングネットは、
必要なかったのですが…f^_^;)
いずれにしても、杢目は個性です。一つ一つ同じ杢目は存在しません。
それが、魅力的な部分だと思います。
実は、近々にこの完璧なバーズアイを使った大物用のランディングネットが届きますのでまた、ブログに記載しますね(^_-)-☆
杢の種類については、下記サイトが非常にわかり易かったです。
http://www.fuchu.or.jp/~kagu/siryo/moku.htm
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