スチールヘッド釣行記(3日目)
この日の天気予報は雨でした。
初日がかなりの降雨量でしたので、今日も雨かぁ~(>人<;)
気温が低く雨が降る日の対処方法を考えないと…
あまりに寒さに手が悴むためグローブをつけるのですが、グローブするととっさの判断でリールやラインを手繰り寄せる際に邪魔になったり滑ったりします。
みんなはどうやって回避しているのでしょう?
この日はまた別の川です。
スキーナからの移動距離が長いため本日は4時30分出発です。
時差ボケで寝不足、疲れがピークに達してる私は車の中で爆睡でした。
ボートランチに近づくとそこは別世界!!
大自然で人工物のない景色に感動します。
ボートランチでボートを下ろします。
川幅はスキーナ本流と同程度だと思います。
テラス近郊のスキーナでは電線や橋、電車や幹線道路が近くを走っているのですが、ここには無いんです
全てが自然!!
なんて素晴らしい景色でしょう。
今日のテラスは雨の予報でしたがほとんど雨が降らず快適に過ごせました。
そしてここにはトッド以外のガイドも釣り人も誰も見かけることはありませんでした。
なぜか?
テラス近郊から離れたこの川に客を連れて行くのはリスクが高いからです。
寒いと凍結してボートランチが使えず、温かくなると一気に雪代の入るこの川は濁りが酷く釣りにならない場合が多いからです。
まさに私達が行った時はこの時期のベストな状態でしたが、それでも若干濁りが入ってました。
ただしこの濁りは我々釣り人にとってはベストの状態です。
途中、大きなムースを見て、釣り場に到着します。
「ここから釣って行け!Riffleになっている浅瀬にスチールヘッドはいるぞ!」
「あれ?石に引っかかったのかな?と思ったらそれがスチールヘッドだ!気づいた時には針が外れてしまうので注意しろ」
数回キャストし、まさにメインディッシュの場所に差し掛かったその時でした。
「ジジ!!ジジジ~!!」
来た!!!!
右手でリーリを持ち、ロッドで強く合わせたその瞬間、浅瀬でバタバタと暴れる銀ピカのメスが見えました。
「でかい」と思った瞬間!
テンションが損なわれました!
しまった(>人<;)
呆然と立ち尽くしました!
ガイドが紹介したポイントのまさにその場所で魚は出て来れました。
「今日の僕の仕事はもう終わりだよ!」
希少なスチールヘッドのいる場所を完璧に指摘できるガイドはほとんどいません。
それだけガイドの完璧な仕事をしてくれたのですからあとは自分が取らなくては行けないのですが…
昨年、一昨年と容易にスチールヘッドを引き寄せることができていたため、完全に油断してました。
先輩たちの言葉が今になって走馬灯にように聞こえます
「スチールヘッドを取り込めるようになるために2年かかった」
「初めはほとんどバラしたよ」
一昨年、昨年とスチールヘッドが取れたのは小ぶりのスチールヘッドであったこと、魚の活性が弱かったこと、魚が浅瀬でかかったことが要因でこれが活性の上がったスチールヘッドをランディングする難しさなのかと痛切に感じました。
今年は無理かな?
完全に自信喪失しました。
その場所でバラしてからさらに下流を釣り下がります。
20m程先で再度当たりがありました。
「ジジ」
反応は一度で終わりました。
他の場所も行きましたが昨日からの2度のバラしであまり記憶がありません
どうすればスチールヘッドをフッキングさせることが出来るのか?
そればかりを考えてました。
1.ハーディーのクリッカーリールは秀逸だからロッドで合わせる必要ない
2.リールを少し巻いてフッキングしているか確認すると良い
3.合わせるときはリールを手で支え、身体を捻ってロッドを90度にして合わせる
すべて全く違う動きなのですが、魚を合わせる際に色々な人からアドバイスを貰った内容です。
自分でどうするか混乱しており全てが中途半端になってました。
帰る前にもう一度同じ場所に行こう。
その場所についてから釣りをするまでに30分以上フッキングからフッキング後のやり方を自分が納得するまで仲野さんに質問し、自分なりに咀嚼しました。
仲野さんは私の混乱の一つ一つを紐解いて下さりました。
スチールヘッドの今日の合わせから合わせた後のやり方についてはまた別の機会にブログを書きたいと思います。
30分以上仲野さんと激論し、場所を譲って頂いたプレッシャーは半端なかったです。
核心部より前からキャストし始めてようやく核心部に入ったその瞬間でした!
「ジジジ~!!」
集中力は最高潮に達してましたので瞬間にリールに手を置きロッドを岸際に引っ張ります。
間髪入れずリールを巻きます。
「よっしゃ!フッキング成功した」
今までにない強烈な引きでした。
通常フッキングされた魚は下流に下ろうとするのですが仲野さんの指示の元、的確に岸際に寄せます。
ネット近くまで引っ張り込んでは行き、再度引っ張り込んでは行きを繰り返しようやくランディング出来そうかと思われたその時、今度はなんと上流に向かって魚が行こうとします。
そんなやりとりを繰り返すもようやくランディングに成功しました
昨年よりも大きい95cmの雄のスチールヘッドでした。昨年90cmのメスの銀ピカなスチールヘッドを釣ってますが尾の筋肉は比較にならないほど肉厚でした。
待望の一匹が出て安心しました。
午前中に逃がした魚は銀ピカでしたが、今回のは婚姻色の入ったスチールヘッドです。
おそらく1月くらいに遡上して来た魚だろうとのことでした。
夜は日本料理屋で熱燗で仲野さんと乾杯♪
改めてこの釣りの難しさと奥の深さを
実感しました。
仲野さん!ありがとうございました。
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